本とあそぼう「全国訪問おはなし隊」  > 隊長日記(1号車)  > 2019年10月 福島県編

隊長日記(1号車)

2019年 千葉 群馬 埼玉 山梨 新潟 石川 - - - 福島 岐阜 -
2020年 静岡 - - - - - - - - - - -
隊長が、訪問先での出来事をつづっています(*´▽`*)

 

2019年10月 福島県編
渡邉 達夫隊長


私は10月30日から11月1日まで福島県を訪問しました。
福島県は、先日の台風や大雨の影響が大きかった県。
実際どうなっているのかという不安な気持ちも覚えながら訪問しました。


 

10月30日(水)

 

前日のはっきりしない天気から、秋らしい爽やかな天気に。午前は福島市役所本庁舎を訪問しました。
おはなし会の前に、庁舎ロビーで福島県出発式がありました。
市長も参列してのセレモニーでは、おはなし隊訪問への謝辞とともに、東日本大震災に際し、地元の保育園の先生たちが中心になって作った2つの紙芝居を頂戴しました。
また、参加してくれた福島わかば保育園の子どもたちからは、先におはなし隊からお送りした絵本に対しての感謝状をいただきました。
こうやって、おはなし隊は皆さんに支えられているのだということを実感し、うれしく思いました。

おはなし会は、一般の子どもたちも参加して盛況のうちに行われました。
まず、『きょうりゅう あっちむいて ホイ!』でスタート。
子どもたちが、「あっちむいて――ホイ‼」と一緒に言ってくれて気分もあげあげです。
つかまえた!』の後は、季節感あふれる『いもいも ほりほり』。
そして、ブタさんつながりで『ブービーとすべりだい』と続きます。
最後に『ショコラちゃんの おでかけドライブ』の紙芝居を楽しんで、おはなし会は終了。

キャラバンカー見学は、ちょうど入れ替えたばかりの真新しい本を手に、みんな大喜びでした。

気持ちよく、福島県のスタートを切ることが出来ました。


 

 

午後は、福島市のさくらんぼ中央保育園を訪問しました。

JR福島駅近くの線路際に建つ今年4月に開園したばかりの保育園。通過する電車が良く見えます。
ここでは2回のおはなし会です。
小さい子どもたちには、『りんごが コロコロ コロリンコ』や『ねこです。』『かけっこ かけっこ』といった、絵の輪郭がはっきりした本をプログラムに入れました。

改めて絵の力強さを実感しました。どちらの回も、子どもたちの歓声が響きました。


 

10月31日(木)

 

この日はいわき市へ。
先日の大雨の被害が大きかったところで、途中の道路状況も心配だったため、朝6時に郡山のホテルを出発。
山麓の朝もやの中から太陽が出てくる幻想的な風景を見ながら向かいました。
途中、川が氾濫した痕跡や災害ごみが積まれている広場などを見ながら、改めて災害の大きさに心が痛みました。

午前は明德舘幼稚園を訪問しました。
この幼稚園は、神社の敷地内にありました!
うっそうとした坂道を上り、幼稚園へ。門柱の横の木の枝を気遣い、白い作務衣(さむえ)姿の男性が、房で枝を支えてくれました。
その方こそ、なんと園長先生!同時に神社の神主さんでもあります。
その心遣いに痛み入りました。
こちらは2回のおはなし会。
どちらの回も子どもたちが楽しそうに参加してくれました。

 

 

午後の会場に向かう途中、道の駅よつくら港で昼食。
案内プレートを読むと、グランドオープンから8ヵ月足らず津波で被災。
その直後から、ボランティアの協力もあって復興に向けて取り組んだとの事。
新しい堤防もその際に整備されたものとの事でした。
堤防の上から、あのような津波があったとは信じられない、穏やかな美しい海原を見ることが出来ました。


午後はいわき市立久之浜保育所を訪問しました。
園庭にブルーシートを広げ準備万端と思った時、ブルーシートの上を歩く靴下がなんとなく湿っぽく感じました。
見た目は全く問題ないと思われた園庭ですが、保水能力が限界を超えていたらしく、スポンジのように水分まだが抜けていなかったようです。
急遽、キャラバンカー見学は、園舎のベランダ廊下で行うことにしました。
そんな状況でしたが、子どもたちはおはなし隊の訪問を楽しんでくれ、時間になっても名残惜しそうに、まだまだ本を読んでいたいようでした。


 

11月1日(金)

 

あっという間に11月です。午前中は福島市のあづま保育園を訪問しました。
当初予定の3~5歳の子どもたちに加え、0~2歳の子ども、子育て支援センターに通う親子など、大人数のおはなし会になりました。


 

 

 

 

 

 

午後は福島市立森合小学校の放課後児童クラブ、キッズハウスりんごっこ森合を訪問しました。
40名の子どもたちが参加してくれました。
理事長のおはなしを伺い、教育に対する深い思いと子どもたちへの想いに心を打たれました。

隊長が『うどん対ラーメン』『ふってきました』などの愉快な本を読み『イカタコツルツル』の紙芝居でしめ、大笑いのうちにおはなし会を終えました。


 

 

 

災害の影響が心配された福島県の稼働ですが、子どもたちの笑顔と、それを優しく見守る大人たちの姿を見ることが出来て、本当に良かったです。


 

 

 

おすすめ今月の隊長おススメ!

きょうりゅう あっちむいて ホイ!
作/山口まさよし

判型の小さな本ですが、絵に迫力がある存在感溢れる本です。
恐竜好きな子どもは、男の子に限らず多いので、本に親しむ導入には最適だと思います。
おはなし会では、「あっちむいて――ホイ‼」って、知ってる?と問いかけ、子どもたちの興味を引き付けるようにして始めると良いと思います。

ページをめくるたび、様々な恐竜が迫力ある姿で登場します。
中に、縦方向に開くページもありますが、どのページも、「あっちむいて――」で充分間をおいて一気にページをめくると良いでしょう。
子どもたちにも一緒に指を差しながら唱和してもらうと、大変効果的ですよ!

最後のページでは、登場した恐竜たちが勢ぞろい。「これなんだっけ?」の問いかけに、小さな恐竜博士たちは喜んで答えてくれるでしょう。