おはなし隊日記

「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」は、2台のキャラバンカーで各都道府県を
巡回しています。
桃色の1号車、緑色の2号車に乗車し、全国を訪問した隊長たちの日記を
ご紹介します。

2025.05.04東京都 上野の森親子ブックフェスタ2025

隊長 : 鈴木 崇之

上野の森親子ブックフェスタに「おはなし隊」出動!

もっと見る

上野の森親子ブックフェスタに「おはなし隊」出動!

●「もったいないばあさん」も遊びにきてくれました
2000年からスタートし、今年で25回目を迎えた「上野の森親子ブックフェスタ」(主催:一般財団法人 出版文化産業振興財団ほか)。5月4日、5日の2日間にわたって行われたこのイベントに「本とあそぼう! 全国訪問おはなし隊」もお邪魔してきました。
当日は『もったいないばあさん』の作者・真珠まりこさんの読み聞かせとサイン会、いりやまさとしさん&藤本ともひこさんのコラボによる読み聞かせライブ「パンダ・バナーナ!」とサイン会、サンプルパパさん&Rionさんによる「ハープの音色と紡ぐ絵本の読み聞かせ会」も行われましたよ。

●去年(2024年)は2日間で3万人近い人が来場
最近はすっかり定着した感のある上野恩賜公園噴水池広場での親子ブックフェスタ。このイベントでは102社(2025年実績)の出版社が広場に販売ブースを出店し、そこで絵本など子ども向けの本を販売します。イベント開始の午前9時半には、入場希望者の列が広場の周りを取り囲むほどの人気ぶりです。ちなみに昨年(2024年)度も5月4日、5日に行われて、2日間で2万8500人の方が訪問しています。

われわれ「おはなし隊」も毎年、お声掛けをいただき、講談社ブースで児童書を販売しているすぐ脇にキャラバンカーを設置。通常の「おはなし会」に加え、冒頭で紹介したような特別イベントも盛りだくさんで、お客様をお迎えしました。

●上野公園だけにパンダの絵本は外せません!
この日は合計4回の読み聞かせを行ったのですが、初日10時からの初回から満員御礼です。
「子どもの日」に合わせて『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』(作:石井聖岳)と、上野動物園が目の前ということで『ころころパンダ』『ゆらゆらパンダ』(ともに作:いりやまさとし)は外せません。
ちなみに、このパンダ本2冊は「対(つい)」になっていて、読み終わった後に2冊の裏表紙カバーを並べると、子どもたちから期待通り驚きの声が上がっていましたよ。

毎回50名以上の親子連れに参加いただき、「こいのぼり」の替え歌を歌ったり、パンダになりきって体操したりと、楽しんでいただけたようです。

●読み聞かせとハープ演奏のコラボ
初日の4日は「おはなし隊」特別イベントがてんこ盛り。最初に登場されたのは、絵本ソムリエとして活動されるサンプルパパさんです。ハープ奏者・Rionさんの奏でる音楽に合わせて、今回は大人でも楽しめる絵本をたくさん読んでくださいました。
サンプルパパさんはこの日、他のブースでも引っ張りだこの大忙し。絵本ソムリエの活動をお知りになりたい方はぜひ、HP「絵本ソムリエ サンプルパパの絵本棚」をチェックしてみてくださいね。

●真珠さんが語った『もったいないばあさん』誕生秘話
続いて登場は『もったいないばあさん』作者の真珠まりこさん。
真珠さんは、ご自分のお子さんに「『もったいない』ってどういうこと?」と尋ねられたのを契機に、この作品を描くことを思いついたといった誕生秘話を語ってくれました。
その後は作者の真珠さんご本人による『もったいないばあさん』の読み聞かせです。
レアなイベントに、おはなし隊イベント会場は超満員。「もったいないばあさん」シリーズが刊行を開始したのは2004年ですから、親子二代で読んだことがある方も多かったようです。
お次は真珠さんの声かけで、もったいないばあさんが登場。会場のみんなと一緒に「もったいないばあさん音頭」を踊りました。
本当なら最後に真珠さん、もったいないばあさんと参加者の記念撮影を行う予定だったのですが、この日は5月にもかかわらず最高気温が25度に迫る暑さで、ばあさんがまさかのダウン。
撮影会を楽しみにしていた皆さん、ばあさんもお歳なので許してくださいね。その代わりということでもありませんが、サイン会では真珠さんが一人一人にサインとばあさんの絵を描いてくださり、きっと参加者の方もご満足いただけたのではないでしょうか。

●特別コラボの読み聞かせライブ『パンダ・バナーナ!』
最後のイベントは『パンダ なりきりたいそう』のいりやまさとしさんと、『バナーナ!』の藤本ともひこさんがコラボした読み聞かせライブ『パンダ・バナーナ!』。
いりやまさんは大きなパンダの顔のぬいぐるみお面で、パンダのほっぺたを膨らませたり、大きな口を開けたりして「これ、パンダさんが何の動物になりきっているかわかる人?」と質問します。「リス!」「ハムスター!」と元気な声が上がります。
そうかと思えばギターの弾き語りならぬ、ギターの弾き「読み聞かせ」を披露する藤本さん。『バナーナ!』が盛り上がったのはもちろん、会場の子どもたちと掛け合いを行う藤本さんのトークも冴え渡っていました。

●キャラバンカーの絵本をじっくり楽しむ親子連れも
そうそう、最後になってしまいましたが、イベント実施中以外の時間はキャラバンカーに積んである約550冊の絵本が読み放題とあって、親子でじっくりと絵本を楽しむ姿をたくさん見かけました。
こうしたブックフェスタで、本を読む楽しさを一人でも多くのお子さんに知ってもらえると、「おはなし隊」としても嬉しい限り。まだ、上野の森親子ブックフェスタに行ったことがないという方、来年はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。「おはなし隊」も新しいイベントを用意してお待ちしています!

閉じる
2025.04.22埼玉県 宮代町立笠原小学校

隊長 : 浅岡 祐子

埼玉県の宮代町立笠原小学校へ初めて訪問します。 そこは、まるでおとぎ話の世界に足を踏み入れたような、自然溢れる素敵な学校でした。

もっと見る

埼玉県の宮代町立笠原小学校へ初めて訪問します。 そこは、まるでおとぎ話の世界に足を踏み入れたような、自然溢れる素敵な学校でした。

晴れ渡る青空の下、瓦屋根の校舎は竜宮城のようで、校庭には綺麗な藤の花が咲きこぼれています。
子どもたちは裸足で、元気よく「こんにちは!」と挨拶してくれました。
どんなおはなし会になるのかな?とワクワクしながら進みました。

今回参加してくれたのは、2年生のみなさん。体育帽と水筒を持参して、暑さ対策もバッチリです。校庭はそよ風が心地よく、キャラバンカー見学にちょうどいい天気です。
お友達と同じ絵本を一緒に見たり、1人で静かに読んだりと、思い思いに楽しんでくれていました。

体育館でのおはなし会は、『ゴリラさんは』で始まりました。登場する猿の仲間を「知ってる!」「見たことある!」という子が何人もいて、学校の隣にある東武動物公園に、みんなも一度は行ったことがあるそうです。

次に『くさをはむ』では、くさごっこをするしまうまにクスクス笑う子どもたち。恥ずかしそうに小さい声だった「く〜さ〜♪」の歌声も、だんだん大きくなりました。

続いて、もうすぐ5月ということで『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』です。替え歌が続くと体育館に大爆笑が響き渡り、「もう一回!」とリクエストされるほど盛り上がりました。

『がったい!』の大型絵本では、キングパンが完成したページの隅々まで、よ〜く見てくれているのに驚きました。

最後の紙芝居は『もったいないばあさん まほうの くにへ』。マジマジさん直伝のマジックは、みんなの大きな拍手と歓声に包まれて、大成功で終わりました。

明るく元気な笠原小学校のみなさんと一緒に、歌って笑って、とても楽しいおはなし隊でした。
あっという間に時間が過ぎてしまったのは、もしかしておとぎ話の世界にいたから…、かもしれませんね。

閉じる
2025.04.21滋賀県 近江八幡市立沖島小学校

隊長 : 吉田 詳子

日本で唯一、湖に浮かぶ島にある小学校・近江八幡市立沖島小学校を訪問。

もっと見る

日本で唯一、湖に浮かぶ島にある小学校・近江八幡市立沖島小学校を訪問。

近江八幡市の堀切港から約10分乗船して、琵琶湖に浮かぶ沖島に到着しました。
湖岸に建つ木造校舎には、全児童17人の内13人は、島外から船で登下校されているそうです。

車が入れない島の為、キャラバンカーはお留守番です。でも、たくさんの絵本を用意して、みんなに絵本の楽しさをお届けする為に、小学校を訪問させていただきました。

絵本の読み聞かせの1冊目は『つかまえた!』からスタート!
次にパンダのお面をみんなで被って『パンダ なりきりたいそう』で、ノリノリで元気いっぱいで踊りました。

その後、沖島の前を通るフローティングスクールの子どもたちの船に旗振りをする為に、ちょっと中断。

「ただいま〜!」の挨拶と共に、後半のおはなし会がスタート!
『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』を読み始めると、先生も子どもたちも大笑い!!
盛り上がってきたタイミングを見て、「もったいないばあさん音頭」を一緒に踊ったよ♪
ラストに大きなサイズの絵本『がったい!』を読み聞かせると、隊長の読み方が「すごい迫力!」「面白かった〜!」と嬉しいお言葉をいただきました。

給食を一緒に食べたり、絵本を一緒に見たり、帰りの乗船も一緒の時間で、沖島の子どもたちと絵本を通じて仲良く過ごす事ができて、とても幸せでした。
子どもたちも、おはなし隊の訪問が心に残る1ページになれたら嬉しいなと密かに思いながら、沖島を後にしました。また、元気で会いたいですね。

閉じる
2025.04.21滋賀県 近江八幡市立沖島小学校

隊長 : 鈴木 崇之

日本でここだけ! 全児童17名、琵琶湖に浮かぶ島の小さな小学校の子どもたちに会いに行く

もっと見る

日本でここだけ! 全児童17名、琵琶湖に浮かぶ島の小さな小学校の子どもたちに会いに行く

今年で26年目を迎えた「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」は現在、滋賀県と埼玉県を訪問中(2025年4月中旬から5月下旬まで)。今回は4月20日、21日に訪問した、とても珍しい二つの訪問先について、2回に分けて特別にレポートします。
前編の『日本最古クラスの私立図書館「江北図書館」で、キャッフィーとおはなし隊が初コラボ!』に続いて紹介するのは、滋賀県近江八幡市立沖島小学校。ここは日本で唯一、湖に浮かぶ島にある小学校なのです。全児童わずか17名、さてどんな子どもたちに会えるでしょうか?

●島には自動車が一台もありません
滋賀県近江八幡市沖島町。1周約6.8㎞の小さな島には、漁師さんやその家族を中心に220名ほどが暮らしています。なかでもこの島の特徴は、島に自動車が一台も(!)ないこと。移動の手段はもっぱら、三輪自転車です。そんな沖島にあるのが沖島小学校です。琵琶湖のような淡水湖に浮かぶ島に人が暮らしていること自体、世界的にも珍しいのですが、そんな島にある小学校はもちろん、日本でここだけです。

普段はキャラバンカーで訪問する「全国訪問おはなし隊」ですが、さすがに今回はキャラバンカーでの訪問は不可能。なにしろ島に渡る手段は小さなフェリーだけですので。
というわけで、事前に沖島小学校には70冊以上の絵本を宅配便でお送りし、読み聞かせを担当する吉田詳子(ようこ)隊長ら数名での訪問になりました。

●「子どもたちに癒やされています」
堀切港からフェリーで10分ほど行くと、沖島が見えてきます。そこから徒歩5分少々で沖島小学校が見えてきました。小さな小学校ですが、その歴史は古く、令和4年には創立130周年を迎えました。 最初に「おはし隊」を出迎えてくださったのは中島文男校長です。中島校長、実はこの4月1日に沖島小学校に赴任したばかりだそうです。
「それまでは600人近くの生徒がいる中学校で校長をしていたのですが、今回は小学校で、しかも全児童17名(隣接する沖島幼稚園の園児1名を加えると18名)ですから、ずいぶん環境が変わりました。毎日新鮮で、私のほうが子どもたちに癒やされています」(中島校長)

沖島小学校に通う生徒たちの大半は、島外から通ってきていると言います。学年に児童が一人しかいなくても、ちゃんと担任が1名付いて、外国人講師による英語の授業も行っているなど、非常に行き届いた教育がなされており、少人数教育に魅力を感じて、島外から子どもを通わせる親御さんも多いようです。

●園児から小学6年生までが集合
午前11時半、今日の「おはなし会」が始まります。ホールに隣の沖島幼稚園の園児さん1名に加えて全学年の児童が集合しました。普段は集まっている子どもたちの年齢に合わせて、読む本を選ぶのですが、今回は園児から小学6年生まで揃っています。吉田隊長の腕の見せ所です。
最初に選んだのは『つかまえた!』(作:鈴木まもる、講談社)。てんとうむしが、たんぽぽの綿毛を捕まえて、そのてんとうむしをとかげが捕まえて、さらにとかげを猫が捕まえて……と、話が進んでいきます。
「次に捕まえるのは誰かなぁ?」
吉田隊長の質問に、あちこちから元気な声が上がります。
最後の最後にみんなを捕まえたのは、さて誰でしょう? 絵本の結末に子どもたちは「やっぱり!」「すごぉい」とはしゃいでいましたよ。

次は趣向を変えて、『パンダ なりきりたいそう』(作:いりやまさとし、講談社)。事前に用意しておいたパンダのお面を被ってもらい、絵本に合わせて体操開始!
低学年の子どもたちがノリノリでパンダになりきっているのに比べて、高学年の男の子たちはちょっと照れくさそう。でも、最後まで一緒に体操してくれました。

●港で他の学校の児童たちをお見送りする恒例行事
「おはなし会」はここでいったん小休止。滋賀県では県内すべての小学校、特別支援学校、各種学校の5年生を対象に、「フローティングスクール学習」を行っています。これは学習船「うみのこ」に1泊2日で泊まり込み、琵琶湖の歴史や自然などを学ぶ宿泊体験型学習です。この日、ちょうどこの時間に「フローティングスクール」に参加している子どもたちが学習船で沖島の近くを通るため、沖島小学校の児童たちが港に出て、船に向かって旗を振ってお見送りするのです。沖島小学校の恒例行事の一つです。

「今日は風が強かったから、旗を持つ手がしんどいよぉ」などと言いながら、無事にお見送りを終えた子どもたちが港から戻ってきました。

●隊長の替え歌に大爆笑!
さて、「おはなし会」後半戦の再開です。普段は約30分かけて、最初は緊張気味だった子どもが次第に慣れていって、最後には隊長の呼びかけに応えて大声で掛け声や声援を送ったりできるように読む本の順番を考えたりするのですが、途中で中断を挟むと、子どもたちの集中力も途切れがち。ベテランの吉田隊長も「おはなし会」が始まる前から、いかに後半戦をスムーズに迎えるか、気にしていました。
そんな吉田隊長が手に取ったのは『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』(作・絵:石井聖岳、講談社)。この本は季節に合わせて「こいのぼり」がテーマなのですが、吉田隊長が選んだ理由はそれだけではありません。
みんなよく知っている「やねより たかい こいのぼり」のリズムに合わせて、次々に替え歌が登場するのです。
ページをめくりながら大きな声で「くもよーり たーかーい」「へびよーり なーがーい」と隊長が歌うたびに、子どもたちは大爆笑。吉田隊長、作戦成功です。

●団扇を片手に「もったいないばあさん音頭」を踊る
場も完全に暖まったところで、さらに畳みかけます。今度は真珠まりこさんの大人気シリーズ「もったいないばあさん」の団扇をみんなに配って、全員で「もったいないばあさん音頭」(作詞:真珠まりこ、作曲:中川ひろたか)でダンシング! 先生たちも一緒に踊って楽しそうです。
そして、最後は昨日の江北図書館でも好評だった『がったい!』(作:こにしけい、たなかけんた、絵:萬田翠、出演:トム・ブラウン、講談社)で終了です。もちろん、沖島小学校でも大受けでした。

●みんなで給食もいただきました
ここでお昼ご飯の時間です。吉田隊長ほか「おはなし隊」のメンバーも、子どもたちや先生方と一緒に給食をいただきました。この日の献立は白米に鰆の竜田揚げ、人参と蕗の和え物に春キャベツのお味噌汁。もちろん、定番の牛乳もついています。給食が始まり、我々も「どの本が面白かった」「人参、苦手なんだろう?」などと言いながら食事を楽しみました。ごちそうさまでした。

食事とお掃除の時間が終わったら、午後はホールにズラッと並べた70冊の絵本から自由に好きな本を選んで読んでもらう自由閲覧タイムです。

みんな読んだ本の題名やお勧め度、ページ数を書いたりする「読書ノート」を持っていて、本を読んではそこに書き込んでいきます。よほど気に入ったのか、吉田隊長に読んでもらった『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』を持ってきて、お友達と歌っている子もいます。読み聞かせ用に特別に作った『もったいないばあさん』や『がったい!』の大型本を運んできて、両手を思いっきり伸ばしてページをめくる姿も見られます。感心したのは、5年生の女の子が自由閲覧の時間中、2年生の女の子のためにずっと読み聞かせをしていたこと。大きい子が小さい子の面倒を見てあげる。この少人数小学校ではそれが当たり前のことなのでしょう。

●帰りのフェリーで思わぬ再会
自由閲覧タイムも終わり、いよいよお別れの時間です。全員が声を揃えてのお別れの挨拶を聞くと、ちょっとこみ上げてくるものがあります。「みんながこのまますくすくと育ちますように」と祈りながら、小学校を後にしました。なかなか感動的なお別れ、だったのですが……。
港で帰りのフェリーを待っていると、授業を終えた子どもたちが引率の先生に連れられてフェリー乗り場にやってきました。そうです、大半の子はこのフェリーで帰宅するのです。
さっき別れたばかりなので、少々気まずい。でも、フェリーの中でも先ほど配った「もったいないばあさん」の団扇をずっと持っていたり、パンダのお面を被ったままだったりする子の姿を見たら、もう一度会えて良かったと、心の底から思ったのでした。

閉じる
2025.04.20滋賀県 公益財団法人 江北図書館

隊長 : 鈴木 崇之

日本最古クラスの私立図書館「江北図書館」で、キャッフィーとおはなし隊が初コラボ!

もっと見る

日本最古クラスの私立図書館「江北図書館」で、キャッフィーとおはなし隊が初コラボ!

今年で26年目を迎えた「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」は現在、滋賀県と埼玉県を訪問中(2025年4月中旬から5月下旬まで)。今回は4月20日、21日に訪問した、とても珍しい二つの訪問先について、特別に2回に分けてレポートします。
さて、何が「珍しい」のか? これまで2万4000ヵ所近い場所を訪問してきた「おはなし隊」にとっても、とても貴重な体験ができました。

●今年で設立119年、日本最古クラスの「私立」図書館
まず4月20日の日曜日に「おはなし隊」が向かったのは、公益財団法人 江北(こほく)図書館。滋賀県内では現存する最古の図書館であるのはもちろん、日本全国で見ても、自治体が運営にタッチしない「私立」の図書館としては、最古クラスです。
実はこの江北図書館と、おはなし隊を運営している講談社はご縁があります。というのも、講談社の初代社長・野間清治の遺志により設立された「野間文化財団」主催の「野間出版文化賞特別賞」(令和4年度)に選ばれたのが、この江北図書館なのです。

同館の久保寺容子館長は言います。
「野間出版文化賞特別賞をいただいたことが契機となって、多くの方にこの図書館の存在を知っていただくことができました。私立なので金銭的にも苦しいなか運営しているのですが、老朽化した施設を少しでも新しくするためにクラウドファンディングでご寄付を募ったところ、賞の受賞と合わせて毎日新聞がクラファンのことも取り上げていただき、全国から多くのご寄付をいただくことができました」

●図書館の貸出冊数で全国1位の座を東京と争う「本好き県」
おはなし隊が訪問した当日は、その記事を書いた毎日新聞論説委員の小倉孝保さんも駆け付けてくれていました。小倉さんは滋賀県出身で、ちょうどご自分の本(『35年目のラブレター』講談社刊)関連の講演などもあって、地元に帰省されていたそうです。
「こういう私立の図書館が存続していることも貴重だし、そこで『おはなし隊』のような子どもの読み聞かせをするイベントが開催されるというのは、試みとしてもとても興味深い。実は、滋賀県は図書館の貸出冊数で長年、全国1位の座を東京都と争うほど、図書館好きな県民性なんです」(小倉さん)

●県の公式キャラクター「キャッフィー」が登場!
そんな「本好き」「図書館好き」県の子どもたちは、江北図書館にやってきた「おはなし隊」キャラバンカーに興味津々です。でもその前に……今回の滋賀訪問では滋賀県庁の皆さんにも告知などで大きなご協力をいただいたのですが、県庁の皆さんが会が始まる前にスペシャルゲストを呼んでくれていたのです。 読み聞かせを担当する佐々木貴美子隊長の呼びかけで登場したのは、滋賀県の公式イメージキャラクター「キャッフィー」! 集まった子どもたちとキャッフィーで、しばしの撮影タイムの始まりです。

前書きが長くなりましたが、いよいよおはなし会の始まりです。日曜日ということもあって、親子で参加してくださった方が大半でしたが、キャラバンカーに積載されている約550冊の絵本のなかから気になる本を手に取っては、江北図書館の駐車場に敷いたブルーシートのうえで、思い思いの格好で本を読んでいます。約30分の自由閲覧タイムの後は、いよいよ館内に移動しての読み聞かせの始まりです。
館内には郷土資料や昔の童話など、貴重な資料が一杯。読み聞かせ会場となる2階に上がる階段がギシギシと軋むところが歴史を感じさせます。

●「なまず」が主人公の感動的な物語
佐々木隊長が最初に選んだ絵本は『ぶくぶく ざばあ』(作:新井洋行、絵:田中六大、講談社)。水面に浮かぶ白い泡。「水の中には何がいるかなぁ?」と佐々木隊長が問いかけると、あちらこちらから子どもたちの声が上がります。その反応を待ってから、本を縦に開くと飛び出してきたのは大きな錦鯉です。さて、次は何が飛び出すか?

次に佐々木隊長が手にしたのは『なまずにいさん』(作:穂高順也、絵:西野沙織、講談社)。先ほど遊びに来てくれたキャッフィーに因んで、なまずが主人公の絵本です。ひとりぼっちで暮らしていたなまずのところに、姿形そっくりの弟や妹が現れます。ところが日が経つにつれて、弟や妹の姿はなまずとは似ても似つかぬものに。そして、別れが訪れるのですが……。感動的な物語のつづきは、ぜひ実際の絵本を読んで確認してくださいね。

●みんなでトム・ブラウンになりきって「ダメー!」
その後に読んだ『くだもの ぱくっ』(作:彦坂有紀、もりといずみ、講談社)では、子どもたちも一緒に大きな口を開けて食べる真似をしてくれました。メロンやマンゴーの高級くだものが出てきたら、佐々木隊長が「これは高価なくだものなので、大人の方も一緒にどうぞ。はい、みんなで『ぱくっ』。おいしかったですかー?」と話しかけます。元気な声で「おかわり!」と答えてくれる子どももいましたよ。

この日4冊目の絵本は大人気の『がったい!』(作:こにしけい、たなかけんた、絵:萬田翠、出演:トム・ブラウン、講談社)。お笑いコンビのトム・ブラウンが主人公のこの絵本。彼らの決めゼリフ「ダメ~!」をみんなで絶叫して、大変な盛り上がりです。大人も子どもも大笑い必至の、「おはなし隊」お勧めの新定番です。

●子どもたちが大人になって、再び江北図書館を訪問するまで
最後はいろんな種類のパンが登場する『いっきんず』の紙芝居。紙芝居を初めて目にするお子さんもいるようで、拍子木を打ちならす甲高い音に合わせて手拍子してくれました。ここでも大きな口を開けて、いろんなパンをもぐもぐもぐ。

キャラバンカー内の本の自由閲覧と読み聞かせで、約1時間余りの「おはなし会」は終了です。おみやげに「もったいないばあさん」のシールをもらった子どもたちからは、「ありがとうございました」という元気なお礼の言葉をいただきました。

江北図書館理事長の岩根卓弘さんが、「おはなし会」を見届けて、こう語ってくれました。
「江北図書館におはなし隊が来てくれて、本当によかったです。今日来てくれた子どもたちが大きくなって、今度は自分の子どもたちを連れてこられるようになるまで、この図書館を守っていきたいですね」

ちなみに江北図書館の脇には、地元のパン屋さん「つるやパン」が営む「つるやカフェ」が昨年オープンしたばかり。名物はたくあんとマヨネーズを和えたものをコッペパンにたっぷり挟んだ「サラダパン」。さっぱりして美味しかったですよ。
日本最古クラスの私立図書館「江北図書館」を訪問した翌日は、日本でもここだけという珍しい小学校へ向かいましょう。

閉じる
2025.03.02奈良県 田原本町立図書館

隊長 : 佐々木 貴美子

今にも雨が降り出しそうな中、奈良県北部の山に囲まれた豊かな田園が広がる地域にある田原本町立図書館を訪問。スタッフのみなさまが細やかな事前準備をして歓迎してくださいました。

もっと見る

今にも雨が降り出しそうな中、奈良県北部の山に囲まれた豊かな田園が広がる地域にある田原本町立図書館を訪問。スタッフのみなさまが細やかな事前準備をして歓迎してくださいました。

キャラバンカー見学の時間になると、たくさんの子どもたちが初めて見るキャラバンカー緑号に歓声をあげながらやって来て、積んである多くの絵本に目を輝かせていました。
青いシールが貼ってある絵本は小学生向けだと教えてもらったおともだちは、喜んで絵本を探していました。

隊長が絵本の読み聞かせをする「おはなし会」は、館内の大きなかまくらのような形の「おはなしのへや」で開催です。
はじめに『くだもの ぱくっ』で、みかんやバナナの皮をむいて一緒に食べる真似をすると、みんなの笑顔がはじけます。
次の『どっち?』では、カップに注がれるコーヒーやお弁当が「本物?」それとも「木でできている?」を子どもたちと当てっこしながら読み進め、答えのページをめくる時は一斉に注目! みんな、結果に一喜一憂して盛り上がりました。
会場がにぎやかな雰囲気になった所で、お笑い芸人のトム・ブラウンさんのおなじみの鉄板ネタが絵本になった『がったい!』の出番です。がったいして不思議なものが生み出されるお話を、いつもの絵本より大きなサイズの大型絵本で読み聞かせると、迫力満点でみんな大爆笑!
とても楽しいおはなし会になりました。

そして、「おはなし隊」の情報で田原本町立図書館を知ったご家族が、初めて来館され「近くにこんなすてきな図書館があることを知り、これからも利用したいです。」とおっしゃってくださいました。
今回の訪問が図書館との出会いのキッカケとなり、とても嬉しく思います。

どうにか雨に降られずに開催でき、図書館のスタッフや足を運んでいただいたみなさんに感謝でいっぱいの一日になりました。

閉じる
2025.02.15東京都 あきる野市中央図書館

隊長 : 黒澤 令子

今回の訪問先は、東京の奥多摩地域にある「あきる野市中央図書館」です。
JR五日市線、秋川駅から徒歩5分ほどの距離にあり、一面ガラス張りの明るい雰囲気で、ふかふか芝生の広場が広がって開放感のある図書館です。

もっと見る

今回の訪問先は、東京の奥多摩地域にある「あきる野市中央図書館」です。
JR五日市線、秋川駅から徒歩5分ほどの距離にあり、一面ガラス張りの明るい雰囲気で、ふかふか芝生の広場が広がって開放感のある図書館です。

当日は厚手のコートが邪魔になるような、春を感じるぽかぽか陽気で、たくさんの親子連れがいらっしゃいました。

キャラバンカー見学は、図書館に隣接している音楽ホール「秋川キララホール」のエントランスをお借りして開催させて頂きました。 キャラバンカー桃号に、何人もの本好きの親子が遊びに来てくれて、時間いっぱいまで何冊も絵本を読んでくれていました。

おはなし会は、図書館1階の奥にある「おはなしの部屋」で行いました。
1冊目は2025年の1月に発売されたばかりの『だあれ?だあれ?のひなまつり』を読みました。いろいろなおひなさまが登場する絵本の中で、ひなまつりの歌が出てくると、みんな一緒に大きな声で大合唱♪
そのあと『アントンせんせい おでかけです』『ゴリラさんは』と絵本を読み聞かせました。
最後に紙芝居『もったいないばあさん まほうの くにへ』では、「ちちんぷいのぷい!」と、子どもたち全員で呪文を唱えながら魔法使いに変身!!
紙芝居と同じ『もったいないばあさん まほうの くにへ』の絵本が「この図書館にもある!」とご担当者の方が教えてくれると、子どもたちは借りる気満々で目をキラキラさせていました。

帰り支度をしている私たちの様子を見守ってくれている数組の親子が…。どうやら、図書館のような見た目のキャラバンカーが、どうしたら走る車になるのか、トランスフォームする様子を興味津々でみつめていました。車好きな男の子は「キャラバンカーのミニカーが欲しいです!」と興奮気味に言っていました。

天候にも恵まれ、たくさんのお子さんが参加してくれた楽しいおはなし隊になりました。

閉じる
2025.02.07東京都 瑞穂町立瑞穂第一小学校

隊長 : 渡邉 達夫

同じ東京都といってもかなり西に位置している瑞穂町の瑞穂町立瑞穂第一小学校へ伺いました。

もっと見る

同じ東京都といってもかなり西に位置している瑞穂町の瑞穂町立瑞穂第一小学校へ伺いました。

小学校の最寄り駅であるJR線の箱根ヶ崎の駅からは、奥多摩の山々の向こうに雪をかぶった富士山が大きく見えます。そして、駅に降り立つと思わず「寒い!」と声が出てしまいました。やはり都内と比べると、だいぶ気温が低いようです。

瑞穂町立瑞穂第一小学校では、近くに横田基地がある関係上、教室には騒音対策として防音ガラスが使用されています。また、なかなか窓が開けられないので、数十年前から冷暖房完備だったとのことです。

今回は2年生2クラスの元気な子どもたちが参加してくれました。
まずは『おすしのえほん へい おまち!』でスタート。みんな、好きなお寿司のネタを指さしながら教えてくれました。昔はなかったコーンや、大人になってからしか食べたことがなかったウニを食べたことがあるお子さんがいてビックリです!
続いて『ゴリラさんは』を読むと、最後に「バナナがどっさり食べられて、優しいゴリラさん、よかったね。」と、みんな口々に言っていました。
いい流れができたところで、『つかまえた!』の登場です。この本の発想のすごさと、絵の力にはいつも驚かさされます。
そして、『うどん対ラーメン』に。ナンセンスとも思われる内容ですが、これも登場するキャラクターの強烈さが、みんなに大うけです。
最後の紙芝居は、『イカタコつるつる』です。みんな一緒に「つーるつる!」先生も一緒に「つーるつる!!」と、麺類つながりで、おはなし会を終了しました。

目を輝かせながら聞いているお子さんたちに、こちらも心を込めて絵本を読ませていただきました。

閉じる
2025.01.31京都府 八幡市立中央小学校

隊長 : 古川 恵

2018年6月18日に発生した大阪北部地震のため訪問が叶わなかった八幡市立中央小学校に、本日(2025年1月31日)やっと伺うことができました!

もっと見る

2018年6月18日に発生した大阪北部地震のため訪問が叶わなかった八幡市立中央小学校に、本日(2025年1月31日)やっと伺うことができました!

午前中は1年生と2年生に絵本の読み聞かせを行いました。
まずは早口言葉の絵本『はやくちことばえほん ももも すももも』をみんなと一緒に読みました。みんなとても早口が上手でした。
『あおくんふくちゃん』は、2024年12月に発売されたばかりの新しい節分の絵本です。鬼のあおくんと福の神のふくちゃんが1日交代するおはなし。鬼のあおくんが、つのをぽんぽん! ふくちゃんが、かみのけをがばっ! と外すシーンはみんなびっくりして大笑い!! みんなも両手をがばっ上げて真似していました。
『おふろさん』は、なんともかわいいお風呂のキャラのおふろさんの表情に、みんなも思わず心がほっこり。
先日、新横綱の誕生で話題になったおすもうさんの絵本『はっきょい どーん』では、迫力満点のイラストに、子どもたちも手を握り締めて勝負の行方を見守りました。

午後には、3年生と4年生がおはなし会に参加です。
おすしの力士が活躍する絵本『どすこい すしずもう』では、うなぎのまきと、たまごのさとの立ち合いでのハプニング、二人のチューシーンに、子どもたちは「わぁきゃぁーっ!!」の声が上がっていました。
大人気さかなクンの『ハコフグのねがい』、トムブラウンさんのネタ絵本『がったい!』は初めてみる子も多かったようですが、興味津々で聞き入っていました。

1冊読むごとに「もう1回読んで!」と嬉しい言葉をかけてくれる子どもや、一緒に楽しんで聞いてくださる先生たちも印象的でした。 キャラバンカーが帰る時は追いかけて来て、さよならしてくれるお子さんもいて、とてもとても暖かい気持ちになりました。

寒い一日でしたが、元気いっぱいの子どもたちや愛情あふれる先生と過ごすことができて、とても嬉しく元気をいただけました。 みなさま、どうもありがとうございました!

閉じる
2024.12.19東京都 文京区立青柳保育園

隊長 : かすがい

冷たい風がピューピュー吹き、12月19日の朝は、みぞれまじりの雨が降っていました。 お天気大丈夫かしら? と心配していましたが、子どもたちが到着するころには、青空が見えてホッとしました。

もっと見る

冷たい風がピューピュー吹き、12月19日の朝は、みぞれまじりの雨が降っていました。 お天気大丈夫かしら? と心配していましたが、子どもたちが到着するころには、青空が見えてホッとしました。

いつもはキャラバンカーが保育園や幼稚園へお邪魔していますが、この日は近隣の保育園などをご招待していたので、園児さんたちがキャラバンカーのある講談社へ通って来てくれました。

おはなし会では『ツリーさん』から始まり、子どもたちに大人気の『ひげおじさん』、大人の心にもしみるお話し『ブービーとすべりだい』、みんな一生懸命にひよこを探してくれる『ひよこ どこどこ』、リズムを付けて読むのが楽しい『バナーナ!』と続き、いま話題の絵本トム・ブラウンさんの『がったい!』へ。この日は隊長が二人いたので、パートを分けて楽しく読みました。最後は片方になってしまった手袋が、もう片方の手袋を探しにいく『あかい てぶくろ』です。静かな冬らしいおはなし。子どもたちもじっと耳を傾けてくれました。

そして、この日は特別ゲストをお迎えしました! ボンボンアカデミーのいっちー&なるちゃんです。新曲「もったいないばあさん じゃんけんぽん」を歌ってくれましたよ。体をつかったグーチョキパーに子どもたちも夢中です。続いて流れてきたのは、知っているお友だちも多い「もったいないばあさん音頭」。すると、ここで特別ゲストがもう一人! なんともったいないばあさんご本人の登場です!! みんなで一緒に音頭を踊って、心も体もぽかぽかになりました。

みんなが帰るころにはすっかり青空に。 青柳保育園のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。

閉じる
2024.12.15東京都 東京都立木場公園

隊長 : いわた

2024年12月15日に、おはなし隊は都立木場公園を訪問。久しぶりの公園訪問はよく晴れて、お天気に恵まれました。

もっと見る

2024年12月15日に、おはなし隊は都立木場公園を訪問。久しぶりの公園訪問はよく晴れて、お天気に恵まれました。

たくさんの家族連れが、キャラバンカー桃号につんである絵本を楽しそうに読んでくれました。集中して読む男の子、お父さんに読んでもらい嬉しそうな女の子、多くの絵本の中から選ぶのに迷っている子もいました。

私たち隊長が絵本の読み聞かせをする「おはなし会」は、公園内にあるミドリアムレクチャールームで3回開催でした。参加している子どもたちの年齢に合わせ、隊長二人で読み聞かせする絵本を丁寧に選ばせていただきました。

猪口隊長の『ひよこ どこどこ』では、絵の中のひよこを夢中で探している子どもたち。 『おかおあらうの みーせて』は、小さなお子さんでもわかりやすく、可愛らしい絵本です。

『ゴリラさんは』では、「1本になったバナナ、みんなならどうする?」と聞くと、「小さく切って分けてあげる」と、ジェスチャー付きで答えてくれた男の子がいて、会場内が優しい雰囲気に包まれました。

トム・ブラウンさんの『がったい!』は、会場内を2チームに分け参加型で楽しんでいただきました。お父さんお母さん方の協力を得て、みんなで参加した『がったい!』は会場がひとつになり大盛りあがり!!

参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

閉じる
2024.11.21茨城県 はーとぴあ保育園 桜ノ牧

隊長 : まきの

茨城県・はーとぴあ保育園 桜ノ牧さんに訪問です。

もっと見る

茨城県・はーとぴあ保育園 桜ノ牧さんに訪問です。

園の玄関には絵本が飾ってあり「こうしておくと、親御さんとも絵本についてのおしゃべりが弾むんですよ」と園長先生。小雨が降っていたので、キャラバンカー桃号と園をテントで繋いで、さぁ!始まりです。

見学会では、キャラバンカーを初めて見た2歳の子どもたちが「先生、あのバス買ってー!」と目をキラキラさせて、先生たちを困らせていたのがとても可愛いかったです。3、4、5歳のクラスでは、大好きな絵本を少しの雨にも濡らさないようにとしっかりと抱えながら、何度も何度もキャラバンカーと遊戯室を行き来して、さまざまな絵本の世界を楽しんでくれました。

おはなし会は3歳のクラスからスタート。『パンダ ともだちたいそう』では、パンダの組体操に「ダルマに見える!」とビックリし、『ゴリラさんは』では「ゴリラさん、やさしいね」とほっこり笑顔に。大型絵本『もったいないばあさん』では「こんな大きなおばあさん絵本は初めて!」と歓声が上がりました。

4、5歳のクラスでは、お笑いコンビ「トム・ブラウン」さん出演の漫才絵本『がったい!』で、みんないっしょに「がったい!」「ダメー」と大合唱の大盛り上がり!!

紙芝居『もったいないばあさん まほうの くにへ』では「リサイクルってそういうことなの?」の声や、マジックの実演に興味シンシン。 終わった後も、みんなでハイタッチとお礼を言ってくれて、嬉しかったです。

寒い日でしたが、子どもたちの元気な笑顔にポカポカ温まりました!

閉じる
2024.11.20埼玉県 三郷市 みさと絵本サーキット2024

隊長 : あさおか

今回おはなし隊が訪問したのは、埼玉県三郷市のイベント「みさと絵本サーキット2024」です。三郷市へは今年の夏にも訪れていたので、「またみんなに会えるかな?」と楽しみにしていました。

もっと見る

今回おはなし隊が訪問したのは、埼玉県三郷市のイベント「みさと絵本サーキット2024」です。三郷市へは今年の夏にも訪れていたので、「またみんなに会えるかな?」と楽しみにしていました。

雨の中、芝生広場に色鮮やかなキャラバンカー桃号が到着。足元が滑らないように、ドライバーさんや担当職員さんと相談して設営したキャラバンカーの中で、お気に入りの絵本をゆっくり楽しんでもらうことができました。

おはなし会は三郷中央におどりプラザの室内で行いました。会場には「この前も学校に来たよ!」と覚えていてくれた男の子がいて、とても嬉しい気持ちになりました。

はじめに うらの隊長とふたりで、お笑いコンビ「トム・ブラウン」さんの漫才が絵本になった『がったい!』に挑戦。リズムよくパンが「がったい!」すると、子どもだけでなく大人からも笑いやツッコミがありました。

続いて果物の秋にちなんで『はりねずみのルーチカ りんご とれるかな?』を読むと、じっと絵を見ている子や、一緒に手を動かす子、感じたことを言葉にする子などがいて、おはなしの世界を楽しんでいるのが伝わってきました。

また、大型絵本の『もったいないばあさん』は知っている子も多く、集中してよく聞いてくれました。

紙芝居『いっきんず』では、たくさんのパンを見て「お腹すいたぁ」という声も聞こえてきました。

雨で寒い日でしたが、みなさんの笑顔や「また来てね!」という言葉に、ほっこり温かい気持ちになれた、おはなし会でした。

閉じる
2024.11.18兵庫県 明石市立貴崎小学校

隊長 : きよとき

久しぶりの兵庫訪問のスタートは、初めて訪問する貴崎小学校さんへ。

もっと見る

久しぶりの兵庫訪問のスタートは、初めて訪問する貴崎小学校さんへ。

明石市といえば東経135度日本標準時やタコが有名ですが、今は子育ての町としても人気で、人口が増加中です。また、”本のまち”としての取り組みで、図書館を新たに3か所増設中とのこと。本が大好きな子どもたちに会えるかなとドキドキして向かいました。

準備中に、「キャラバンカーがきた!」とたくさん声をかけてもらい、学校中が楽しみにしてくれていた様子にうれしくなりました。

おはなし会に参加する子どもたちは、片手に読書ノートを持って登場です。 読んだ本を記入するノートのようで、そのような取り組みも素晴らしい!

1冊目は、明石なので『ちゅうちゅうたこかいな』を読み、タコと共に何が出てくるのか一緒に考えてくれました。 2冊目は『たべもの だーれ?』

3冊目の『ぎょうざが いなくなり さがしています』は、ツッコミどころ満載の絵本ですが、やはり関西。「ありえん」とか「それはないやろー」とか幼稚園児さんもしっかりツッコミを入れてくれたので、隊長は笑いをこらえながらお話を続けました。 4冊目は、すし力士たこのつぼさんが出てくる『どすこい すしずもう』

最後の大きな紙芝居に、みんな目を丸くさせて驚いている様子もかわいかったです。

これからもたくさん本を読んで、すくすく大きくなってくださいね。

閉じる
2024.10.22大阪府 摂津市立鳥飼北小学校

隊長 : やました

秋晴れの爽やかな風が吹く中、今日は大阪府摂津市の鳥飼北小学校を訪問しました。

もっと見る

秋晴れの爽やかな風が吹く中、今日は大阪府摂津市の鳥飼北小学校を訪問しました。

到着すると、鳥飼北小学校のオリジナルキャラクター「キタッピ」がお出迎え。キャラバンカーは体育館横の中庭に設営し、見学をスタートしました。子どもたちは、キャラバンカーを見て大喜び!次々と絵本を手に取って楽しんでくれました。

おはなし会は、1年生と2年生の参加で、体育館で行いました。 まずは『パックン バーガーくん』からスタート。一見、幼児向け絵本のように思いますが、小学校低学年に読んでも、とても盛り上がる絵本です。バーガーくんがいろんな食べ物をパックンするごとに、「それは食べたらアカンやつや〜」「それはきっと美味しい!」など、関西キッズらしいナイスなツッコミで反応してくれました。

『ぎょうざが いなくなり さがしています』では、ある日、突然ぎょうざがいなくなるという奇想天外なストーリーに、ワクワク。登場するぎょうざたちの、予期せぬ行動一つ、一つに、子どもたち、そして先生も、一緒に笑っていて、とても楽しく盛り上がりました。先生からは、「ぎょうざの絵本、めちゃくちゃ面白かったので、図書室に置きます!」と言っていただき、嬉しかったです。

その他は『ゴリラさんは』『オレ・ダレ』を読み、『もったいないばあさん まほうの くにへ』の紙芝居で締めくくりました。

子どもたちから「楽しかった!また来てほしい」と言ってもらえたことは、おはなし隊活動の何よりの励みです。訪問先の皆様、楽しく幸せな時間をありがとうございました。

閉じる
2024.10.16神奈川県 青葉フレール保育園

隊長 : つつみ

秋らしいさわやかな朝、緩やかな坂を上って、神奈川県の青葉フレール保育園を訪問しました。

もっと見る

秋らしいさわやかな朝、緩やかな坂を上って、神奈川県の青葉フレール保育園を訪問しました。

キャラバンカー桃号を、駐車場に設営させて頂き、準備万端。今日もキャラバンカー見学は、ドライバーさんの案内で好きな絵本を何冊でも楽しんで頂きます。

おはなし会1回目は、3歳児クラスの子どもたちと一緒に、『ひよこ どこどこ』の隠れたひよこ探しからスタートです。みんな、上手にみつけてくれました。そして『ぼくのくれよん』『いもいも ほりほり』と続き、『のりもの つみき』では、乗り物探しが盛り上がりました。

2回目は4、5歳児クラスの子どもたち。『おすしのえほん へい おまち!』では、好きなお寿司をパクパク食べ、『もったいないばあさん』大型絵本の登場では更に視線が集中。そして、『かけっこ かけっこ』『はっきょい どーん』の真剣勝負には、ハラハラしつつ、夢中になって聞いてくれました。

大型の紙芝居は、毎回大人気。こちらの園は過去にも訪問させて頂きましたが、『いっきんず』のおはなしは「はじめて!」と、楽しんで頂けたのでよかったです。 どちらの回も、2歳児クラスさんが先生と一緒に参加をしてくれて、ほんわかしました。

お昼前、先生方にもお見送りいただき、桃号は緩やかな坂を下りて保育園とお別れです。 また訪問できるといいなあ…と、思いました。

閉じる
2024.09.20千葉県 三愛幼稚園

隊長 : わたなべ

今日は千葉県市川市の三愛幼稚園を訪問しました。

もっと見る

今日は千葉県市川市の三愛幼稚園を訪問しました。

ここは、2015年に訪問したことのある幼稚園。ここは、2015年にも訪問したことがある幼稚園。その日は通算訪問1万8000回めの記念すべきときでした。それも10年近く前のこと。改めて月日の経つ早さを感じます。

良い天気に恵まれ、幼稚園に向かっていると、見覚えのある幼稚園の塔が住宅街の中に見えてきました。心を躍らせて到着すると、以前と同じく2頭のポニーたちが迎えてくれました。

会場の設営をしていると、バスに乗った園児たちが次々と到着。みんな元気な子どもたちで、手を振ってくれたり、「おはようございます!」とあいさつをしてくれたりしました。

定刻になって、おはなし隊の稼働がスタート。9月中旬とは思えない暑さが続いていたため、本の閲覧は、幼稚園の広い玄関エントランスで行いました。みんな夢中で絵本を読んでいました。

おはなし会は、ホールで実施。ステージの緞帳を下ろしていただき、その前で行いましたが、まるで新橋演舞場(笑)のように立派な緞帳でびっくり!

今回の参加者は5歳の子どもたち。元気な子どもたちを2回に分けてのおはなし会でした。 『おすしのえほん へい おまち!』でスタートです。みんな好きなお寿司の登場に大喜びです。

続いて『ゴリラさんは』。子どもたちは、一生懸命バナナの数を数えていました。

そして、『パンダ ともだちたいそう』はパンダたちが作るものにみんな大喜びでした。最後の紙芝居は『いっきんず』。やはり大型紙芝居の迫力は、子どもたちを虜にします。

立派な施設の整った幼稚園、元気な子どもたちの笑顔と歓声、2頭のポニーたちに癒やされた今回の訪問でした。

閉じる
2024.07.10埼玉県 三郷市立吹上小学校

隊長 : まきの

強い太陽が降りそそぐ梅雨の合間。今日は埼玉県三郷市の吹上小学校訪問です。

読み聞かせ会は、窓の外にゴーヤの緑のカーテンが目に涼しい多目的室で行いました。

もっと見る

強い太陽が降りそそぐ梅雨の合間。今日は埼玉県三郷市の吹上小学校訪問です。

読み聞かせ会は、窓の外にゴーヤの緑のカーテンが目に涼しい多目的室で行いました。

最初は1年生です。『パンダ ともだちたいそう』ではパンダの組体操の絵に「次はぜったいピラミットだよ~」など、予想の声が上がります。 紙芝居『もったいないばあさん まほうの くにへ』の手品の演出に、「本当に絵本を読めばマジックができるの?」と興味しんしん。

続く2年生も元気いっぱい。『ちゅうちゅうたこかいな』では「”な“がつくものだよね?」と一生懸命考えてくれたり、『くさをはむ』では、主人公が歌う「くーさー♪」のシーンで大合唱になったり。

最後に先生が「今日の感想を言いたい人?」と尋ねると、「どの本も面白かった」「知らない本も知っている本もあって楽しかった」「本によって読み方を変えていてスゴイ」「自分も読み聞かせをやってみたくなった」など、たくさんの子どもたちが手をあげてくれました。

見学会は暑さ対策のために、冷房がしっかりと効いた児童室とキャラバンカーを、行き来する形で行いました。キャラバンカーで選んだ、さまざまな絵本を抱えた子供達が、「涼しいー!」と喜びの声をあげながら、床に敷かれた絨毯に座ったり寝転んだり。いつもとちがう読書時間を楽しんでくれました。

そんな見学会の間に、キャラバンカーの横を通りがかった3年生たちが、「あ、キャラバンカーだ!!」「2年前に見たよ! なつかし~」「すごく面白かったの覚えてる」と口々に声をかけてくれたのも嬉しかったです。

今日のおはなし隊も、素敵な夏の思い出になりますように! 

閉じる
2024.07.05埼玉県 三郷市立新和小学校

隊長 : かとう

今日は新和小学校の3回目の訪問です。1年5・6組、2年3・6組のお友達と会えるのをとても楽しみに三郷中央駅に来ました。

もっと見る

今日は新和小学校の3回目の訪問です。1年5・6組、2年3・6組のお友達と会えるのをとても楽しみに三郷中央駅に来ました。

キャラバンカーは緑号です。新人隊長さんと一緒なのも楽しみです。楽しい会にしましょうね、と話しました。

午前の1年生、とても元気いっぱいの素晴らしいご挨拶をしてくれて、嬉しいスタートが切れました。

みんな、すぐに絵本の世界に入り、集中してとてもよく聞いてくれました。先生が最後に感想を聞いてくださると、「ハイ」「ハイ」と多くの手が上がり、「楽しかった」「勉強になった」「面白かった」といった感想が次々と。絵本に出てきた「ゴリラさんが優しいとおもいました」「パンがたべたくなった」「いろんな種類の本がありました」とたくさんの感想が聞けて、とても嬉しかったです。

午後の2年生も1冊目から集中し、よく聞いてくれました。思ったことを言葉に出してくれたり、次はどんな展開か、子供たちの気持ちが伝わってきたり、みんなでひとつになっているように感じました。

キャラバンカー見学も、好きな本を選びじっくり読んだり、お友達と一緒に楽しんだり、暑い日でしたが、楽しんでもらえた様でした。

おはなし会が終わり、体育館から出るとき、何度も振り返り「ありがとう」と言ってくれて、私たちも皆が見えなくなるまで手を振って見送りました。

子供たちのパワーや絵本への気持ちを受け、感謝しながら新和小学校をあとにしました。

閉じる
2024.06.21埼玉県 三郷市立彦成小学校

隊長 : うだ

梅雨も本格的に始まり、雨の心配はありますが、傘に響く雨音も楽しみな季節となりました。

もっと見る

梅雨も本格的に始まり、雨の心配はありますが、傘に響く雨音も楽しみな季節となりました。

この日は「曇りのち雨」の天気予報。朝の空はグレーの雲に覆われていて、どうか雨よ降らないでほしいと願いながら訪問する一日となりました。

学校へ到着すると、2年生の元気な子どもたちが、雨雲を吹き飛ばすようなピカピカの笑顔で参加してくれました。

まず最初の、『ふってきました』では、みんなで空から何が降ってくるかなと連想しながら読み、次から次へとふってくる人や動物を目の当たりにして、大きな笑い声に包まれました。続く『くさをはむ』『ちゅうちゅうたこかいな』では、シマウマやタコのいろいろな場面に感動したり、笑いあったり。次の、『おすしのえほん へい おまち!』では、お寿司屋さんに扮した隊長が握るたくさんのお寿司を、みんなペロッと食べてくれました。

『ぎょうざが いなくなり さがしています』『もったいないばあさんの いただきます』では、餃子の冒険や、食べ物の大切さをじーんと味わっていました。そして、紙芝居『いっきんず』では、食パンたちの活躍と変身をみんなで見守り、応援しました。

屋外でのキャラバンカー見学は、途中、大雨に見舞われましたが、「絵本が濡れないようにしっかり抱きしめて、階段の昇り降りをして室内に移動しよう!」と先生が提案してくださったので、キャラバンカーを何度か往復することができ、自分好みの新しい絵本との出会いが広がったと思います。

そう言えば、『おすしのえほん へい おまち!』を、版画でできている絵本ですと紹介すると、それを聞いた先生が手に取って感動してくださっていたのも良い思い出です。

閉じる